理事長挨拶
ご 挨 拶
近畿弁護士会連合会
理事長 道上 明
本年度、近畿弁護士会連合会の理事長に就任しました道上 明です。兵庫県弁護士会に所属しています。
近畿弁護士会連合会(近弁連)は、大阪高等裁判所管内の6つの弁護士会(大阪弁護士会、京都弁護士会、兵庫県弁護士会、奈良弁護士会、滋賀弁護士会、和歌山弁護士会)で構成されています。
個々の弁護士は、地元の弁護士会の会員であると同時に、日本弁護士連合会の会員です。近弁連は、いわばその中間にあり、前記6つの単位会が会員となっている連合会です。
その所属弁護士は、2020年3月1日時点では、6992名であり、全国の弁護士の16.6%にあたります。
弁護士は、何のために存在するのか、弁護士制度の目的は何なのかを考える際、最も重要なのは弁護士法第1条だと言われています。そこには、
「弁護士は基本的人権を擁護し、社会正義を実現することを使命とする。」
とされています。 弁護士は、人権の最後の砦であり、時に権力と対峙しなければなりません。
このような職業は、他にはなく、我々はこの崇高な使命のため、努力を怠ってはなりません。
そのために、弁護士あるいは弁護士会には高度の自治権が認められています。
連合会もこのような観点にたって活動しなければならないと考えています。
近弁連は、距離的にも近くまとまりのいい連合会だと言われています。
しかし、大阪のような大規模単位会、京都、兵庫県のような中規模単位会、奈良、滋賀、和歌山のような小規模単位会の連合体であり、もちろん各会の事情も種々あります。このような事情・利害を越えてまとまってきたのは、先人の努力のたまものであり、我々は、この努力を引き継いで「近弁連は一つ」であるとのキャッチフレーズを壊わさないように、活動していかなければなりません。
又、当連合会以外の7つの連合会との協力・連携を図り、意見集約をなし、日弁連全体の意見とできるようにしなければならないものと考えています。更に近年隣接連合会同士で協定等が行われています。例えば、近弁連と四国弁連、中国地方弁連間で災害についての協定が結ばれています。南海トラフの問題などを考えるとき、重要な視点だと思います。このような視点を、更に別の問題にも広げたいと思います。
近弁連には、18の委員会と8つの協議会等があり、人権擁護、公害対策・環境保全、消費者保護、刑事弁護、子どもの権利、民事介入暴力の問題、高齢者・障害者の権利保護、災害対策、犯罪被害者の問題、男女共同参画の問題、憲法問題など、管内単位会の関連委員会などと連携し、調査研究を行ったり、シンポジウムや講演会など、活発な活動を行っています。
近弁連のシンポジウムや講演会などにぜひ積極的に参加されることを期待しています。
近弁連人権大会の開催 近弁連では、1年ごとに「大会」と「人権擁護大会」が開催されています。
本年度は、神戸市において、11月27日(金)人権擁護大会が開催されます。
今年度は、2つのシンポジウムが開催予定です。2つのシンポジウムの内容は以下の通りです。
(1)人質司法の打破を目指す理論と実践(仮題)
(2)表現の不自由展・あいちトリエンナーレに関する諸問題(仮)
多数の市民の皆様の参加を期待しています。弁護士会は市民の皆様と共にあります。皆さん、シンポジウムをのぞいてみませんか。港町神戸は、皆さんをお待ちしています。
先程申し上げましたように、弁護士・弁護士会は、皆さんと共にあります。
近弁連は、歴史にはぐくまれた近畿の地に住む人々と共にあります。
我々は、皆さんのために力一杯頑張りますので、御協力をよろしくお願い致します。
みんなでよりよい司法を作りませんか!
近畿弁護士会連合会
理事長
道上 明
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